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武侠ドラマ23の楽しみ方(改定再録)

 2007年1月より、これまで「特別企画」であった中国武侠ドラマシリーズがレギュラー枠として登場!その第1弾として『神雕侠侶』(2006年中国中央電視台制作)の放送を開始します。これまで特別企画で放送していた武侠ドラマをご覧いただいていた方は、武侠ドラマ独特のパターンについては説明不要かと思いますが、今回からご覧になられる「武侠初心者」の皆様は、日本のTVドラマとの大きな違いに困惑されることが予想できますので、ここで改めて「中国武侠ドラマ」とは、どういうものなのか、簡単にご説明します(過去掲載分の改定再録です)。


その1:とにかく豪華
 最近ではNHK大河ドラマでさえ、あまり豪華なセットを造らなくなって来ています。しかし、中国では1本のドラマ制作の為に巨大なセットを制作しています。『神雕侠侶』の時代設定上の前作にあたる『射雕英雄伝』では桃花島にセットが組まれ、そのセットは現在テーマパークとして中国の人々の観光名所となっています。さらに今回はCGをふんだんに使用し、その費用は中国ドラマ史上最高額となったそうです。(ただしCGにちょっと凝り過ぎてしまったため、制作が遅れ、中国での放送、日本でのDVD発売、そしてNECOでの放送予定も当初より半年ほどずれてしまう結果になってしまいました・・・)

その2:とにかくブチ切り
 1話ごとの終わり方が、日本のドラマに慣れた方にはかなり乱暴に思えるかもしれません。日本ドラマなら「ああ、そろそろエンディングなんだなぁ」という雰囲気のシーンを持たせてから終わるのですが、中国ドラマは、重要な伏線があろうとなかろうと、「はい、ここまで。時間です」といった感じで、ブチっと終わります。最初は戸惑いますが、これが逆に「早く続きを見せてくれぇ」といった中毒感にも似た感情に変わって行きます。

その3:とにかく大風呂敷
 もともと原作は新聞での連載小説だったため、話はどんどん壮大に広がっていきます。それに合わせて登場人物や人間関係もどんどん大風呂敷になってきます。主人公や周りの人々もどんどん強くなり、場合によっては当初登場した強そうな登場人物が最後のほうでは雑魚キャラレベルになってしまうことも(笑)。そしてラスト近くでは広げた大風呂敷を一気にたたんで行くため、場合によってはちょっと無理矢理になることもあります。この大風呂敷さは、日本の週刊マンガ雑誌の大人気連載作品の終わり方にも共通するところがありますね。

その4:とにかく『内功』で説明できます
 大●教授の『プラ●マ』ではありませんが、武侠小説の世界「江湖」では、現実離れした技のことごとくが『内功』で説明されます。気功とも言われるもので、呼吸や血流などを鍛錬して体内の気(内力)を自在に操ることで、剣をも弾く肉体や、離れている相手を吹き飛ばす攻撃力、あるいは病気や怪我などの治癒もできることになっています。逆に、内力を封印するような技(これもまた内功による攻撃)もあり、その場合、内力が元に戻るまでほとんど動くことすらままならなくなったりもします。

その5:とにかく無問題
 豪勢なセットやシナリオなど、一方では高度なレベルとなっている中華ドラマですが、逆に一方ではアラが目立つことも確か。ハリウッドを凌ぐCGが使われた次のシーンでは、どうみても縫いぐるみにしか見えない動物がでてきたり、以前のシーンと台詞に若干の矛盾があったりすることも多々有ります。
 どうやら「細かいところは気にしない」というのが、根底にあるようです。なので、もしそんなシーンを見つけても、ツッコミを入れる程度にとどめて、あまり気にしないで単純に楽しんでみてください。
 ちなみに、こういった細かいアラをあえて強調したり、先の内功をとにかくど派手にしていくと、チャウ・シンチー監督作品のような、カンフーアクションコメディに結びついていきます。

その6:とにかく金庸は有名
 「金庸小説を読んでいない中国人はモグリ」といわれるほど、金庸文学は中国人に浸透しています。そのため、金庸原作のドラマは「原作を既に読んでいる」ことを前提に製作されていることが多いです。ドラマだけを観ていると、稀に話の辻褄が理解しにくい部分がありますが、それは大抵の場合、「原作に書いてあることを省略している」のが原因であったりします。今回の『神雕侠侶』の場合も、楊過が全真教に入門する以前の桃花島での出来事がごっそり削られています。一応、後のストーリー中に回想シーンで登場しますが、それでもまだ解りにくいのは確かです。
 ご興味のある方は、現在徳間書店より発売中の原作文庫(タイトルは『神雕剣侠』。さらに時代・設定に密接なつながりのある『射雕英雄伝』も是非)も合わせてご覧ください。

その7:とにかく登場人物は個性的
 そもそも大風呂敷になっている原作なだけに登場人物が膨大。にもかかわらず、存在感がまったく薄れない個性派キャラクターが集まっています。そんな原作の映像化だけに、美男・美女の若者だけではなく、熱烈なファンが存在するほどのオヤジ、熟女、さらには爺婆に至るまで、周りに大迷惑をかける善人や、なぜか憎めない悪役などの原作の個性をフルに再現できるだけの力量を持った役者たちが、画面上を縦横無尽に飛び回ります。


 こういった、中国ドラマならではの独特の雰囲気を頭の片隅において、武侠ドラマの世界を是非お楽しみ下さい。

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コメント

>熱烈なファンが存在するほどのオヤジ、熟女、さらには爺婆
はい。私です(爆)。
とにかく、イカレたオヤジ達が出てくると、
本筋そっちのけでオッサン達のお茶目な暴れっぷりを見入ってしまいます。
脳内編集で鑑賞後の記憶がオッサン達しか残っていなかったり…。
主人公を楽しむもよしサブキャラに嵌るもよし、家族で楽しめるのが何よりの魅力です。

小6です!
金庸を知らない人はこのドラマを見よう!(・∀・)

やっと 待ちに待った武侠ものが見れる~。。。  

射雕英雄伝から、待ちすぎました。^^

あまりにもおもしろいので、先のストーリーが気になってDVDを購入してしまいました。一番最後は、軸足がぶれるような感じもしますが、飽きることなく終わりまで見ることができました。久々に見応えのあるドラマに出会えて嬉しい限りです。
パソコンやメールなど上手く扱うことができないのですが、感動したので感想を送ります。

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